高瀬茶とは、香川県では名のしれたお茶の産地、三豊市の高瀬町二ノ宮地区で
採取されたお茶で、香川県のお茶生産量の8割を占めます。
昭和20年代の後半「寒村の振興になる特産づくり」を検討する中で茶栽培が
持ち上がり、昭和31年から本格的に栽培を開始しました。
昭和33年、初めて出品した県茶品評会でいきなり最高賞の農林大臣賞を獲得し、
以後昭和36年には四国茶品評会、昭和40年には関西茶品評会でも最高賞を獲得し、
昭和天皇皇后両陛下ご来県の折に新茶を献上したこともあるという、
銘茶と呼ぶにふさわしい味を誇っています。
味と香りには絶対の自身がある高瀬茶ですが、生産量は全国の出荷量の0.2%と、
非常に希少価値の高いものとなっており、そのほとんどが香川県内で消費される、
知る人ぞ知る銘茶が高瀬茶なのです。
製茶工場は茶畑に囲まれており、生産者は摘みたての茶葉を直接持ち込んで、
当日または遅くとも翌日、すぐに加工します。高瀬茶のまろやかな甘みや高い香りは、
素早い加工の賜物です!
小さな地域なのでトレサビリティーはバッチリ。
誰が作ったものなのか、どんな肥料・農薬を使ったのかをしっかり管理されています。
安心安全の香川以外では味わうことが出来ない高瀬茶、
この機会にぜひ味わってみませんか?
高瀬茶を、収穫から皆様のもとにお届けするまでの工程をご紹介します。
春に収穫する茶葉を一番茶、初夏に収穫する茶葉を二番茶と言います。
収穫された茶葉は現地で加工されます。
摘みたての葉に蒸気を当てて蒸します。こうすることで発酵を防ぎます。
蒸し工程は最も大切な工程です。蒸し時間の長さが、味や香りを決めます。
茶葉を揉み、乾燥していき形を整えます。主に4つの工程に振り分けられます。
熱風を当てながら葉を揉むことで
水分を少しずつ飛ばします。
お茶の葉に力を加えて揉むことで
水分が均一になるようにします。
お茶の葉の表面に浮き出た水分を乾かすために、
回転させながら熱風を当てます。
葉が細くなるように、機械を前後に動かして
更に乾燥していきます。
更に熱を加え、充分乾燥させながら形を整えます。
こうして加工されたお茶を、「荒茶」といい、ここまでの工程は主に茶業組合で行います。
荒茶を製品に仕上げるために、茶葉を仕上げていきます。主に3つの工程に分けてご紹介します。
仕上茶の作業は今屋老舗の自家工場で行う場合もあれば、茶業組合が行う場合もあります。
まず茶葉の太さを揃えるためにふるいにかけ、余分な粉も同時に落とします。
太さを揃えたら、次は長さを揃えます。
切断機など、専用のカッターで切断していきます。
「毛葉(ケバ)」というフワフワしたものや、「茎」の削れたものや
異物を取り除きます。
良い香りと味を引き出すために、しっかりと乾燥させます。
熱風や赤外線など様々な方法で乾燥させます。
乾燥させた後、お茶屋さん独自のお茶の味をつくり、品質を安定させるためにブレンドをしていきます。
茶葉の計量・品質検査を行い、丁寧に包装します。
丁寧に現地加工したお茶を、皆様のもとへお届けします。
